和田磨崖仏(福島県須賀川市大字和田字大仏)
「岩屋大仏」と俗称されている和田磨崖仏の一帯は、古墳時代、石背(いわせ)の国の中心地であり、たくさんの古墳が点在している
和田(わだ)磨崖仏 (市指定史跡、鎌倉時代中期、凝灰岩、高さ 約360Cm)
この大仏は、大日如来(一説には釈迦如来・阿弥陀如来とも言われている)坐像といわれている |
伝説によると大仏は、大同三年(808)、弘法大師が諸国行脚のときに、この崖面に三鈷をもって彫ったとも伝えられている
大仏の乳部がえぐられているのは、この部分を削って飲むと母乳の出がよくなるとの信仰から、乳不足の婦女が削って飲んだ |
向かって右側の岩窟の中には、定印の阿弥陀坐像と阿弥陀の種子「キリーク」が追刻されている
向かって左側の小さな岩窟には阿弥陀坐像が薄肉彫りされている |
現状は、風化が進み仏像の判別がつかないくらいになっている
和田大仏及び横穴古墳群全景
磨崖仏は、横穴古墳群が築造されていた崖面に彫り込まれた
*JR水郡線「川東駅」下車、徒歩約20分(大変不便な路線なので事前の確認が必要)
(撮影:平成19年5月1日)