光厳寺(こうがんじ)七重石塔

 光厳寺(こうがんじ)七重石塔(群馬県前橋市総社町総社1607)

  光厳寺は、総社城主秋元長朝が慶長十二年(1607)に菩提寺として建立した。七重層塔は、東覚寺跡にあったものと伝える。

光厳寺(こうがんじ)七重石塔(市指定文化財、室町時代中期、安山岩、高さ 413Cm)

塔身(正面)、三区に分け、中央区に縦長の窓をうがつ
七重石塔は、本堂横 秋元家廟所の中に立っている 南面、左右区に「南無阿弥陀佛」の名号を刻み、中央区に小窓をうがつ

層塔 屋根

屋根は、各層の屋根上部に上層の軸部をつくりだす形式のもの

屋根裏には、二重の垂木、隅木もつくっている

塔身(背面)、三区に分け壁面に銘文を刻む。銘文は摩耗している
塔身(北面)、三区に分け、中央区に縦長の小窓を二つ穿つ 基礎や初層軸部、屋根裏等に、工夫を凝らした装飾の多い層塔

基礎 正面

基礎は、複弁反花座上に置かれ、上端は二重弁の複弁反花、側面は三区に分ける。

正面は、中央区上方に花頭窓を開け、下に宝珠文、左右区に宝瓶三茎蓮を刻み一対の供花とする

基礎 南面 基礎 北面

基礎の南北面、合計六区で、薄肉板彫り状の六観音を彫出する

基礎 背面 (三区内 素面)

相輪は、下から蓮弁文様入り伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠 屋根の軒は薄く、先端で尖っている

光厳寺 本堂(江戸時代後期 文政三年 1820年再建)

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光厳寺 長屋門(江戸時代後期 天明五年 1785年建立)

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*JR上越線「群馬総社駅」下車、南東方向へ徒歩 約17分。

(撮影:平成22年4月8日)