小島田(こじまた)阿弥陀岩面板碑(小島田の供養碑)

 小島田(こじまた)阿弥陀岩面板碑(小島田の供養碑)(群馬県前橋市小島田町大門跡530)

  群馬県内最古の仁治元年(1240)の紀年銘を持つ板碑で、橘清重が亡くなった子息の為に造立した

小島田の供養碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 仁治元年 1240年、安山岩、高さ 94Cm)

小島田町交差点の北 約100mの小堂に安置する。高さ125Cmの岩面に板碑形を彫り沈め、上部に蓮華座上に坐す阿弥陀如来を刻む

阿弥陀三尊

阿弥陀坐像の向かって右に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻み、阿弥陀三尊とする

定印を結ぶ阿弥陀如来は、舟形を彫りくぼめた中、蓮華座上に半肉彫りされる。顔面が、かなり傷んでいるのが惜しい

銘文が刻まれている板碑 下部

下部は八行にわたり右志者、為過去子息小児幽霊、出離生死、往生極楽、

証大菩提也、仁治元年(1240)十二月十七日、橘清重敬白の銘文が刻まれる

鎌倉時代中期の仁治元年(1240)に、当地の有力者である橘清重が、夭折した子息の極楽往生を願って造立した

新しい石碑に刻まれた同じ銘文

 紅巌寺跡(こうがんじあと)笠塔婆                           石仏と石塔-目次!

小島田の供養碑が置かれている小堂

 板碑(いたび)

*JR高崎駅東口から日本中央バス 大胡駅行きに乗車、「小島田十字路バス停」下車、徒歩 1分。JR両毛線「駒形駅」下車、北方向へ 約2Km。

(撮影:平成22年4月8日)