天引(あまびき)正安四年三月九日銘 笠塔婆

 天引(あまびき)正安四年三月九日銘 笠塔婆(群馬県甘楽郡甘楽町天引625-1)

  鎌倉時代後期、正安四年(1302)の銘がある笠塔婆三基と板碑一基がまとまってある右側の笠塔婆

天引(あまびき)正安四年三月九日銘 笠塔婆(県指定文化財、鎌倉時代後期 正安四年 1302年、砂岩:天引石)

笠    石

塔身も含め、当地で産する天引石(あまびきいし:砂岩)で造られている

塔身上部、阿弥陀三尊の種子 塔身下部、「正安四年三月九日」の刻銘
塔身中央上部に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、その下、向かって右に観音の種子「サ」、左に勢至の種子「サク」を薬研彫する

阿弥陀・観音・勢至の種子で阿弥陀三尊とし、三尊それぞれに蓮華座を設ける。下部に「正安四年(1302)三月九日」の紀年銘を刻む

左右の側面に五大ノ種子として上から下に「キャ(空)・カ(風)・ラ(火)・バ(水)・ア(地)」の梵字が刻まれている

 天引 正安四年三月二十三日銘 笠塔婆                   石仏と石塔-目次!

笠塔婆三基の向かって右側が正安四年三月九日銘のもの

古塔婆が四基、すべて正安四年(1302)銘

 笠塔婆(かさとうば)

*上信電鉄「上州新屋駅」下車、南方向へ 約2.0Km。上州福島駅で、無料のレンタサイクルを利用すれば便利。

(撮影:平成22年4月7日)