天増寺(てんぞうじ)石造宝塔

 天増寺(てんぞうじ)(群馬県伊勢崎市昭和町1645-1)

  同年(貞和二年)につくられた鼓神社石造宝塔(岡山市)などに比べて、素朴で飾りが少ない。赤城神社にも近く、宝塔の地方色がみられる。

天増寺(てんぞうじ)石造宝塔(県指定文化財、南北朝時代前期 貞和二年 1346年、安山岩、高さ 245.9Cm)

境内、本堂に向かって右手、覆屋の中に安置されている。ずんぐりとした宝塔で、塔身は何も刻まれていない。

軒口はやや厚く、両端で反る。軒裏は何も刻まず、上端に露盤をつくる。

塔 身

鼓型で首部をつくらず、扉型や梵字もなく素面。

相輪は層塔型で、宝珠の下に水煙をつくる。九輪が極端に短い。 宝塔 背面、基礎の背面は無地。

基礎、正面

基礎側面は、正面と両側面が二区で、背面は無地。正面に紀年銘がある。

正面の刻銘:「貞和二年(1346)、丙戌、十一月日」

石造宝塔 覆屋

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天増寺(曹洞宗)

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*JR・東武伊勢崎駅下車、東方向へ徒歩 約16分。

(撮影:平成28年10月14日)