福持寺(ふくじじ)文永七年銘 阿弥陀種字板碑

 福持寺(ふくじじ)(群馬県藤岡市鬼石484)

   福持寺にある三基の文永年銘板碑、その一基。 鎌倉時代中期 文永七年(1270)の紀年銘を持つ。

福持寺 阿弥陀種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 文永七年 1270年、緑泥片岩、高さ 147Cm 幅 45Cm 厚さ 4.5Cm)

本堂に向って右側の植込みの中に立つ。身部は一重線の輪郭を巻き、上方に阿弥陀種子を蓮座上に、下方は紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頭部 山形、下に二段の切込、身部は一重線の輪郭を巻く。

身部上方、蓮座上に阿弥陀種子「キリーク」を刻む 身部、下方の刻銘

身部下方の刻銘は、中央に「文永七年(1270)、大才、庚午十一月十三日、孝子、敬白と刻む。

板碑、背面

刻銘:文永七年、大才、庚午、十一月十三日、孝子、敬白 表面が荒れ、刻銘など肉眼では、ほぼ見えない。

福持寺、三基の板碑

向って左が本板碑、少し離れて文永八年(1271)六月銘、標識の右に小さい文永七年(1270)銘板碑。

 福持寺 文永八年銘 阿弥陀種子板碑                         石仏と石塔-目次!

福持寺(ふくじじ)(真言宗豊山派)

 板碑(いたび)

*JR八高線 群馬藤岡駅前から日本中央バス 鬼石方面行き に乗車、「鬼石郵便局バス停」下車、西方向に徒歩 約4分。

(撮影:平成28年10月15日)