福持寺(ふくじじ)(群馬県藤岡市鬼石484)
鎌倉時代中期 文永八年(1271)の紀年銘があり、古い板碑にしては珍しい二茎蓮の花瓶一対が刻まれている。
福持寺 阿弥陀種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 文永八年 1271年、緑泥片岩、高さ 127Cm 幅 35Cm 厚さ 5Cm)
身部は一重線の輪郭を巻き、上方に阿弥陀種子を蓮座上に、下方は中央に紀年銘、両側に二茎蓮の花瓶一対を刻む。 |
板碑 頭部
頭部 山形、下に二段の切込、身部は一重線の輪郭を巻く。
身部上方、蓮座上に阿弥陀種子「キリーク」を刻む | 身部、下方の刻銘 |
身部下方の刻銘は、中央に「文永八年(1271)、辛未、六月十一日、孝子、敬白」と刻む。
二茎蓮の花瓶一対
阿弥陀種字の下、両側に刻まれている。
刻銘:「文永八年、辛未、六月十一日、孝子、敬白」 | 板碑 背面 |
福持寺、三基の板碑
向って左端が文永七年(1270)十一月銘板碑、少し離れて本板碑、標識の右に小さい文永七年(1270)銘板碑。
福持寺(ふくじじ)本堂 (真言宗豊山派)
*JR八高線 群馬藤岡駅前から日本中央バス 鬼石方面行き に乗車、「鬼石郵便局バス停」下車、西方向に徒歩 約4分。
(撮影:平成28年10月15日)