葵(あおい)八幡 阿弥陀三尊種字板碑

 葵八幡(あおいはちまん)(群馬県藤岡市本郷字道中郷2369-1)

   葵八幡の両側に立つ板碑の一基で、鎌倉時代後期 応長元年(1311)の紀年銘がある。

葵八幡 阿弥陀三尊種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代後期 応長元年 1311年、緑泥片岩、高さ 166Cm 幅 41Cm 厚さ 4.5Cm)

小社の向って右手に立つ。身部は一重線の輪郭を巻き、上方に阿弥陀三尊種子を各々蓮座上に、下方は紀年銘を刻む。

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻む。

葵八幡には、小さな社殿の両側に一対の板碑が立っており、本板碑の反対側には来迎阿弥陀如来を刻んだ図像板碑が立っている。

板碑 頭部

頭部 山形、下に二段の切込、身部は一重線の輪郭を巻く。

身部、下方の刻銘 板碑、背面

下方の刻銘は、中央に「應長元年(1311)、辛亥六月十八日」と刻む。

身部下方

本板碑の反対側に立つ板碑 (本板碑と一対で、同時期のものと推定されている)

阿弥陀図像板碑(市指定文化財、鎌倉時代後期 推定:応長元年 1311年、緑泥片岩、高さ 150Cm 幅 40Cm 厚さ6.5Cm)

 葵(あおい)八幡 阿弥陀図像板碑                              石仏と石塔-目次!

葵八幡(あおいはちまん)

小さな社殿の両側に一対の板碑が立っている。向って右が阿弥陀三尊種字板碑、左が阿弥陀図像板碑。

 板碑(いたび)

*JR八高線 群馬藤岡駅前から日本中央バス 鬼石方面行き に乗車、「別所バス停」下車、東南東方向に徒歩 約13分。美九里東小学校の南側道路を東方向に歩き、最初の十字路の北東角にある小さな社が葵八幡。

(撮影:平成28年10月15日)