馬場(ばば)五輪塔(愛媛県今治市野間甲279)
馬場(ばば)五輪塔(重要文化財、鎌倉時代後期 嘉暦元年 1326年、花崗岩、高さ 261Cm)
五輪塔 風・空輪 | ||
五輪塔は野間の集落、旧 馬場地区に立っている | 五輪塔 火輪 (勾配がゆるやかで、軒反が力強い) |
平成元年~平成二年の解体調査で地輪上部に約20Cm径、深さ15Cmの円形の穴が穿たれ、中に人骨が発見された。さらに水輪部
には小型八角形の漆塗り木造五輪塔が納められていた。この状態から五輪塔の位置変更はなく、積み替えもなかったと判断された
五輪塔 水輪部 (最大径が上部に上った壷形で裾ですぼんでいる) | ||
五輪塔 地輪部 (地輪には摩滅がひどいが刻銘がある) | この地方の有力者、紀氏が亡き妻の為、造立した |
地輪の刻銘:「志者、為亡妻紀氏女、乃至法界平等利益之故也、嘉暦元年(1326)丙刁四月日、願主紀氏□春」(解体調査で造立年次は確認されなかった)
馬場五輪塔 (風景にとけこんで存在している)
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*JR今治駅より瀬戸内バス乗車、「延喜バス停」下車 徒歩 南西へ 約30分
(撮影:平成20年5月27日)