長円寺跡(ちょうえんじあと)宝篋印塔

 長円寺跡(ちょうえんじあと)(愛媛県今治市野間延喜甲600)

長円寺跡宝篋印塔(重要文化財、鎌倉時代後期 正中二年 1325年、花崗岩、高さ 360Cm)

この地にあった長円寺の遺物。塔身の下に繰形の請座を設ける瀬戸内地方独特の造り(越智式)になっている。高さ 3.6mを誇る大型の石塔

笠は下二段、上六段、隅飾は三弧輪郭付で内は素地

相輪は完存。上から宝珠・請花・九輪・請花・伏鉢。鎌倉時代後期の正中二年(1325)の紀年銘がある大型塔。細部までよく残っている

塔身は四面とも無地で、背面に造立の意趣が刻まれている

刻銘:「南無当来導師弥勒仏、正中二(1325)乙丑五月日、願主比丘尼□阿、当寺本願長円之□□也」

 覚庵(かくあん)五輪塔 二基                         石仏と石塔-目次!

基礎上端は繰形、側面は輪郭を巻き内に美しい格狭間をつくっている

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*JR今治駅から瀬戸内バス乗車、「延喜バス停」下車 南西へ 徒歩 約30分。馬場五輪塔から南へ坂を上って 約150m。

(撮影:平成20年5月27日)