(No:69-1、長列、左から3基目)
北金ヶ沢(きたかねがさわ)の古碑群(青森県西津軽郡深浦町北金ヶ沢)
四基ある応安七年(1374)銘石塔婆中、双式を除く一基(No:12-4)と同様式、下方に一対の花瓶と香炉を刻む。
北金ヶ沢 阿弥陀種子自然石塔婆(町指定史跡、南北朝時代中期 応安七年 1374年、安山岩、高さ 76Cm 幅 48Cm)
表面上方 阿弥陀種子を蓮座上月輪内に、下方は中央に香炉と一対の花瓶、左右に枠を作り願文と紀年銘を刻む。 |
本石塔婆は国道101号線工事の際発見されたもので、移転の後、薬師堂の石塔婆群に加えられた。碑面が摩耗・風化し分かりにくいが、
同じ応安七年銘石塔婆(No:12-4)(下記記載)と月輪が一重、蓮座・香炉・一対の花瓶を刻み、左右に枠を作り銘文を入れるなど同形式。
石塔婆 上部
蓮座上月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。
石塔婆 下部
中央に香炉と一対の花瓶、左右に枠を作り願文と紀年銘を刻む。
刻銘:「石塔是心空幽為也、応安七年(1374)七月十五日、敬白」
北金ヶ沢(きたかねがさわ)の古碑群(青森県西津軽郡深浦町北金ヶ沢)
応安七年(1374)十月五日の紀年銘があり、同じ応安七年銘の阿弥陀種子石塔婆(69-1)と同様式。北金ヶ沢石塔婆群では、一番新しい。
北金ヶ沢 阿弥陀種子自然石塔婆(町指定史跡、南北朝時代中期 応安七年 1374年、安山岩、高さ 70Cm 幅 53Cm)
表面上方 阿弥陀種子を蓮座上月輪内に、下方は中央に香炉と一対の花瓶、左右に枠を作り願文と紀年銘を刻む。 |
石塔婆 上部
蓮座上月輪内に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。
石塔婆 下部
中央に香炉と一対の花瓶、左右に枠を作り願文と紀年銘を刻む。
刻銘:「石塔過去恵曾右衛門、六口口応安七年(1374)十五日、敬白」
北金ヶ沢(きたかねがさわ)の古碑群(自然石塔婆群) 長列(海側 面、13基)
左から三基目が阿弥陀種子石塔婆(No:69-1)、八基目が阿弥陀種子石塔婆(No:12-4)。
北金ヶ沢の古碑群(自然石塔婆群)現地説明板 [長列:海側面13基(No:69-4~12-9)、短列 9基(No:12-10~12-18)]
No:12-1~12-18の18基は、薬師堂古碑群。No:69-1~69-4の4基は、国道工事の際発見され移転の後、当地に安置された。
*JR五能線 「北金ヶ沢駅」下車、西方向へ 徒歩 約600m。北金ヶ沢駅前の道を左折、最初の大きな道を国道側に左折、国道101号線を横断した先に赤い鳥居が見える。そこが、薬師堂への登り口。
(撮影:平成25年10月15日)