三世寺(さんせじ)金剛界大日種子自然石塔婆

 神明宮(しんめいぐう)[青森県弘前市大字三世寺(さんぜじ)字色吉(いろよし)39]

  音阿弥陀仏のもと、二十七人が結衆して造立した石塔婆で、元亨四年(1324)の紀年銘がある。左隣に安置の釈迦種子石塔婆と双式。

三世寺 金剛界大日種子自然石塔婆(市指定文化財、鎌倉時代後期 元亨四年 1324年、安山岩、高さ 130Cm 幅 144Cm)

神明宮境内、右側の覆屋内、左から二基目。石面上方に金剛界大日如来の種子「バン」その横に「念仏」、下方に願文と紀年銘を刻む。

石塔婆 上部

月輪なしに金剛界大日如来の種子「バン」、向って右側に「念仏」と刻む。

石塔婆 下部

向って右端に「音阿弥陀仏」左端に「衆等廿七人」、中央に「亨(元亨)二二(四)(1324)、甲子、三口」と刻まれている。

音阿弥陀仏のもとに二十七人の念仏衆が結衆し、元亨四年(1324)三月に本石塔婆を造立した。

左隣に安置の同年同月銘釈迦種子石塔婆と双式。

刻銘:衆等廿七人」 刻銘:(元亨)二二(四)(1324)、甲子、三口」

年号は左隣に安置の釈迦種子石塔婆が「元」で、本石塔婆が「亨」、二基で「元亨」と読ませている。

三世寺(さんせじ)地蔵種子自然石塔婆

 神明宮(しんめいぐう)[青森県弘前市大字三世寺(さんぜじ)字色吉(いろよし)39]

  地蔵菩薩を主尊とする石塔婆で、紀年銘はないが主尊の月輪がなく左隣の地蔵種子石塔婆より古い鎌倉時代後期の造立と思われる。

三世寺 地蔵種子自然石塔婆(市指定文化財、推定:鎌倉時代後期、安山岩、高さ 77Cm 幅 57Cm)

神明宮境内、向って右側の覆屋内、右端に安置。石面上方に大きく地蔵菩薩の種子「カ」を刻む。下方に刻銘はない。

石塔婆 上部

月輪なしに地蔵菩薩の種子「カ」を大きく刻む。

 石田共同墓地 胎蔵界大日三尊種子自然石塔婆.                  石仏と石塔-目次!

北側(右側)の石塔婆群

左端と二基目の石塔婆が同年同月銘で双式。右端が本地蔵種子石塔婆。

 板碑(いたび)

*JR 弘前駅前から弘南バス 弘前~十腰内・板柳・笹館線(三世寺経由)に乗車、「三世寺バス停」下車、西方向へ約700m。

(撮影:平成25年10月13日)