中別所 正和二年銘 金剛界大日種子石塔婆(弘前市史 No:弘前81)

 中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]

  正応元年塔(重美)と同様、在郷の有力者 源(みなもと)氏の名を刻む石塔婆で、鎌倉時代後期 正和二年(1313)の紀年銘がある。

中別所 金剛界大日種子石塔婆 (鎌倉時代後期 正和二年 1313年、安山岩、高さ 105.5Cm 幅 51.5Cm)

自然石の正面を平らにし、研磨した石面の中央に金剛界大日如来の種子「バン」、下方に造立趣旨と紀年銘を刻む。

石塔婆 上方

金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。

石塔婆 下方

刻銘:「亡又五郎、源右氏霊治 五七、正和二(1313)癸丑、二月二日」

正和二年(1313)二月二日 源右氏 五七日(三十五日)忌の供養塔として造立された。

正応元年銘(重美塔)と同様、在郷の有力者 源(みなもと)氏の名が見える。

刻銘:正和二(1313)癸丑、二月二日 刻銘:源右氏霊治 五七」

中別所 金剛界大日種子石塔婆(弘前市史 No:弘前83)

 中別所(なかべっしょ)石塔婆群・石仏(いしぼとけ) [青森県弘前市中別所字葛野(くずの)]

  金剛界大日種子「バン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘・銘文ともに刻まれていない。

中別所(なかべっしょ)金剛界大日種子石塔婆 (紀年銘なし、安山岩、高さ 67.5Cm 幅 51Cm 厚さ 22Cm)

地元産 「兼平石」の石面を研磨し、中央に金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。紀年銘・願文は刻まれていない。

※ 中別所(なかべっしょ)石塔婆群 掲載分一覧

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中別所(なかべっしょ)石塔婆群(石仏)

石塔婆は、付近一帯に散在していたものを江戸時代に集めたという。

 板碑(いたび)

*JR 弘前駅前から弘南バス 弘前~船沢・三ツ森線、または弘前~弥生・新岡・葛原線に乗車、「折笠バス停」下車、北東方向へ約1.7Km。

(撮影:平成25年10月13日)