正慶二年銘 阿弥陀一尊種子板碑(山形県南陽市池黒1512)
池黒の集落に永仁銘と正慶二年(1333)銘の板碑が二基並んで立っている。
正慶二年銘 阿弥陀一尊種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代末期 正慶二年 1333年、凝灰岩、高さ 285Cm 下幅 94Cm)
頂部は山形、その下に二段の切込、身部上方に阿弥陀の種子「キリーク」を蓮華座なしで刻む。下部に「正慶二年(1333)」の刻銘がある |
板碑 頭部
頭頂は山形、下に二段の切込、額部(がくぶ)は両端を面取りし、弧状に突出する
刻銘上方:「正慶二(1333)」 | 刻銘下方:「癸酉二月日敬白」 |
塔身 上部
大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する
三連 板碑、永仁塔の西側に置かれている
板碑は三基とも、頭部は尖った山形で、額部に二条線、その下に種子を各々刻む
種子は、中央が金剛界大日 「バン」、向かって右が阿弥陀 「キリーク」、左が釈迦 「バク」
二基並んだ板碑
向かって左が永仁塔、右が正慶二年(1333)塔で、正慶塔の方がやや背が高く幅が狭い
*山形鉄道フラワー長井線「おりはた駅」下車、北方向へ 約600m。
(撮影:平成22年11月16日)