諏訪神社(すわじんじゃ)六面石幢と板碑

 諏訪神社(すわじんじゃ)六面石幢(山形県南陽市三間通字樋越199-4)

諏訪神社(すわじんじゃ)六面石幢 鞘堂

諏訪神社六面石幢(県指定文化財、南北朝時代後期 嘉慶三年 1389年、凝灰岩、高さ 170Cm

龕部(がんぶ)

各面、長方形の彫り込みがなされており、別につくった六地蔵などを安置したと思われる

龕部・板状の中台・幢身が一石で彫成され、幢身上部にイ(地蔵)・キリーク(阿弥陀)・バク(釈迦)・バイ(薬師)・カ(地蔵)の種子を刻む

幢身残り一面の種子が不明で、その種子の下に「嘉慶三年(1389)己巳卯月」の刻銘がある。尚、幢身は、地面に生けこまれているという

六角形の笠は、別石でつくり、上の宝珠は欠失する

  諏訪神社(すわじんじゃ)龕殿型双式板碑

諏訪神社(すわじんじゃ)龕殿型双式板碑(流紋岩、高さ 85Cm 幅 64Cm)

龕部に双式板碑を刻んでいる。板碑の頭部は尖った山形で、額部に二条線、その下に毘沙門天の種子「バイ」を各々薬研彫する

向かって右側の板碑、毘沙門天の種子「バイ」の下に「為法相禅師」の刻銘がある。置賜地方には、毘沙門天信仰が入り込んでいるという

身部を彫りくぼめ、五輪塔二基を陽刻した板碑

  諏訪神社(すわじんじゃ)阿弥陀一尊種子板碑

置賜地方特有の板碑で、頭部は尖った山形、額部が突き出て二条線を入れる。身部に阿弥陀の種子「キリーク」を刻む。銘文は不明

諏訪神社 境内の板碑群

境内の奥に十基の板碑が並んでいる

 漆山大仏(うるしやまおぼとけ)阿弥陀種子板碑                石仏と石塔-目次!

諏訪神社 境内の板碑群

 板碑(いたび)                                   石 幢 (せきどう)

*JR奥羽本線「赤湯駅」下車、東北方向へ 徒歩 約650m。六面石幢は、施錠されており格子扉越しに撮った。

(撮影:平成22年11月16日)