漆山大仏(うるしやまおぼとけ)阿弥陀一尊種子板碑(山形県南陽市漆山大仏)
文和三年(1354)の銘があり、年代が明らか板碑では山形県下最大
漆山大仏阿弥陀一尊種子板碑(県指定文化財、南北朝時代前期 文和三年 1354年、流紋岩、高さ 412Cm 下幅 103Cm)
板碑は、頂部山形の先端を少々破損する。身部上方 蓮華座上に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下部に文和三年(1354)の刻銘がある |
板碑 頭部
頭頂の山形を破損する。額部(がくぶ)は両端を面取りし、弧状に突出する。頭頂 山形の下に二段の切込が入る
身部 下部中央に「文和三年(1354)、大才、甲午二月下旬、敬白」の紀年銘が刻まれている |
塔身 上部
蓮華座上に、大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する
板碑 側面 | 板碑 背面 |
板碑は、身部の下から約1/3の所から、内に向かって額部の突出の幅だけ切り込む。背面のラインも上方が、やや薄くなるように仕上げている
漆山大仏(うるしやまおぼとけ)の石造物
阿弥陀板碑の付近には、多くの石造物が残っている
板碑、頭部山形で、身部に金剛界大日と思われる「バン」を刻む | 五輪塔、水輪と地輪のみが当初のものと思われる |
小板碑 二基
龕殿型双式 板碑
龕部に双式板碑を刻む。板碑の頭部は尖った山形で、額部に二条線、その下に種子を各々薬研彫する
*山形鉄道フラワー長井線「おりはた駅」下車、南方向へ 約1Km。
(撮影:平成22年11月16日)