永仁銘 阿弥陀一尊種子板碑

 永仁銘 阿弥陀一尊種子板碑(山形県南陽市池黒1512)

  池黒の集落に正慶二年(1333)銘と永仁銘の板碑が二基並んで立っている。

永仁銘 阿弥陀一尊種子板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 永仁年間 1293~9年、凝灰岩、高さ 276Cm 下幅 106Cm

板碑は、頂部の山形が尖り、下に二段の切込、身部上方に蓮華座なしで阿弥陀如来の種子「キリーク」、下部に永仁の刻銘がある

板碑 頭部

頭頂が三角形に尖り、下に二段の切込、額部(がくぶ)は両端を面取りし、弧状に突出する。置賜(おきたま)地方特有の形をしている

身部 下部中央に「永仁口口(1293~9)二月日」の紀年銘が刻まれている。額部の突起は、18Cmと深いのが印象的だ

塔身 上部

大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する

 正慶二年銘 阿弥陀一尊種子板碑                       石仏と石塔-目次!

二基並んだ板碑

向かって左が永仁銘、右が正慶二年(1333)銘

 板碑(いたび)

*山形鉄道フラワー長井線「おりはた駅」下車、北方向へ 約600m。

(撮影:平成22年11月16日)