阿弥陀寺(あみだじ)(和歌山県有田市星尾329)
地蔵菩薩の種子「カ」を主尊とする板碑で、南朝年号 文中四年(1375)の紀年銘がある。
阿弥陀寺(あみだじ)地蔵一尊種子板碑(市指定文化財、南北朝時代 文中四年 1375年、砂岩、総高 140Cm)
板碑群中、向って右端の板碑。頭部山形、下に二条線。身部は、上方に地蔵菩薩の種子「カ」、下方に供養者名と南朝年号の紀年銘を刻む。 |
板碑 頭部
頭部山形は蓮弁様に尖り、下に二条線、幅の広い額部は薄く突出する。
身部上方、主尊 地蔵菩薩の種子「カ」を刻む。。 | 身部下方の刻銘 |
身部下方の刻銘:「文中四年(1375)、乙卯、正月十五日 沙弥勝口」
身部下方
下方中央に「正月十五日 沙弥勝口」と刻む。
板碑に刻まれた銘文は、風化・磨滅が激しく、判読しにくい。 | 刻銘:「文中四年(1375)、乙卯、正月十五日」 |
阿弥陀寺(あみだじ)板碑群(市指定文化財、南北朝時代、砂岩、総高 134~140Cm)
墓地の南端に南朝年号 文中二年銘二基・文中四年銘二基、計四基の板碑が立っている。本板碑は、向って右端。
阿弥陀寺(あみだじ)(浄土宗)
*JR紀勢線「紀伊宮原駅」下車、南西方向へ 約2.5Km。
(撮影:平成25年7月9日)