徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって左側列に展示)
徳蔵寺伝存の板碑で、阿弥陀種子を主尊とする。鎌倉時代後期 文保二年(1318)の紀年銘がある。
徳蔵寺 文保二年銘 阿弥陀種子板碑 (鎌倉時代後期 文保二年 1318年、緑泥片岩、高さ 55Cm 下幅 24Cm) |
頭部山形、下に二条線、身部の輪郭線はなく、阿弥陀種子を蓮華座上に薬研彫し、下に「文保二年(1318)」の紀年銘を刻む。
身部、蓮華座上に刻まれた阿弥陀の種子「キリーク」 | 刻銘:「文保二年(1318)十一月・・」 |
徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって左側列に展示)
比企郡八ツ保村(現、埼玉県川島町)に旧在した板碑で、阿弥陀種子を主尊とする。 鎌倉時代後期 文保二年(1318)の紀年銘がある。
徳蔵寺 文保二年銘 阿弥陀種子板碑 (鎌倉時代後期 文保二年 1318年、緑泥片岩、高さ 67Cm 下幅 26Cm) |
頭部山形、下に二条線、身部の輪郭はなく、阿弥陀種子を蓮華座上に薬研彫し、下方中央に紀年銘、左右に各二行「観無量寿経に出る偈」を刻む。
身部、下方の刻銘
刻銘は、中央に「文保二年(1318)、戊午、十二月・・」、左右に各二行「観無量寿経に出る偈(げ)」を刻む。
偈(げ):「光明遍照(こうみょうへんじょう)、十方世界(じっぽうせかい)、念佛衆生(ねんぶつしゅじょう)、摂取不捨(せっしゅふしゃ)」
[ 光明はあまねく十方世界を照らし、念仏の衆生をば摂取して捨てたまわず。]
徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって左側列に展示)
比企郡中山村(現、埼玉県川島村)に旧在した板碑で、館内の名号板碑の中で最も古い 鎌倉時代後期 元応二年(1320)の紀年銘を持つ。
徳蔵寺(とくぞうじ)名号板碑(鎌倉時代後期 元応二年 1320年、緑泥片岩、高さ 54Cm 下幅 21Cm) |
頭部山形、下に二条線、身部は一重線の輪郭を巻き、中央に大きく「南無阿弥陀佛」の六字名号、左右に紀年銘を刻む。
身部、下方の刻銘
名号の向って右に「元応二年(1320)、庚申」、左に「十二月九日」と刻む。
徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって左側列に展示)
比企郡中山村(現、埼玉県川島村)に旧在した名号板碑で 鎌倉時代後期 元亨二年(1322)の紀年銘がある。
徳蔵寺(とくぞうじ)名号板碑(鎌倉時代後期 元亨二年 1322年、緑泥片岩、高さ 57.5Cm 下幅 24Cm) |
頭部山形、下に二条線、身部は一重線の輪郭を巻き、中央に大きく「南無阿弥陀佛」の六字名号を蓮華座上に、左右に紀年銘を刻む。
身部、下方の刻銘
名号の向って右に「元亨二年(1322)、壬戌」、左に「四月廿三日」と刻む。
徳蔵寺(とくぞうじ) 応安六年銘 名号板碑 石仏と石塔-目次!
「元弘の碑」に向って左側列、展示の一部
向って左から、元亨二年(1322)銘名号板碑、貞和五年(1349)銘阿弥陀種子板碑。
*西武新宿線「東村山駅」下車、北方向へ徒歩 約16分。館内の板碑群は、整理が行き届いており、ここを拝観するだけで武蔵型板碑の概観を知ることができる。ぜひ、一見をお勧めしたい。(月曜日休館、拝観料 200円)。尚、当方URLの最後の数字は、徳蔵寺板碑の通し番号に合わせています。
(撮影:平成25年3月6日)