徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀三尊種子板碑(永和二年銘)

 徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって右面側に展示)

  小見野村松永(現、埼玉県川島町)に旧在した板碑で、阿弥陀三尊種子を主尊とする。南北朝時代後期 永和二年(1376)の紀年銘がある。

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀三尊種子板碑 (南北朝時代後期 永和二年 1376年、緑泥片岩、高さ 88.5Cm 下幅 30Cm)

頭部山形を欠損、下に二条線。身部は一重線の輪郭を巻き、上方に阿弥陀三尊種子、下方に光明真言と紀年銘を刻む。

阿弥陀三尊の種子 刻銘:「永和二年、丙辰、三月三日、宗性、禅門

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀種子「キリーク」、向って右下 に観音種子「サ」、左下に勢至種子「サク」を蓮座上に薬研彫する。

身部、下方の刻銘

刻銘は、中央に「永和二年(1376)、丙辰、三月三日、宗性、禅門、左右に各二行「梵字光明真言」を刻む。

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀三尊種子断碑(文和三年銘)

 徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって右側列に展示)

  唐古村石橋字青鳥(現、埼玉県東松山市)に旧在した板碑で、阿弥陀三尊種子を主尊とする。南北朝時代前期 文和三年(1354)の紀年銘がある。

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀三尊種子断碑(南北朝時代前期 文和三年 1354年、緑泥片岩、高さ 102.5Cm 下幅 33Cm

板碑上半を欠失、身部は一重線の輪郭を巻き、上方に阿弥陀三尊種子(阿弥陀種子上半欠失)、下方に光明真言と紀年銘を刻む。

阿弥陀三尊の種子 刻銘:「文和三年(1354)、甲午、二月廿一日、妙法、禅尼

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀種子「キリーク」(上半欠失)、向って右下 に観音種子「サ」、左下に勢至種子「サク」を蓮座上に薬研彫する。

身部、下方の刻銘

刻銘は、中央に「文和三年(1354)、甲午、二月、廿一日、妙法、禅尼、左右に各二行「梵字光明真言」を刻む。

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀三尊種子断碑(建武三年銘)

 徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって左側列に展示)

  さいたま市南区の桜井氏宅 伝来の板碑で、徳蔵寺に寄託されている。阿弥陀三尊種子を主尊とし、南北朝時代初期 建武三年(1336)の紀年銘がある。

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀三尊種子断碑(南北朝時代初期 建武三年 1336年、緑泥片岩、高さ 64.5Cm 下幅 29Cm

板碑上半を欠失、身部の輪郭はなく、上方に阿弥陀三尊種子(阿弥陀種子欠失)、下方に光明真言と紀年銘を刻む。

阿弥陀三尊種子は、上方の阿弥陀種子「キリーク」を欠失、向って右 に観音種子「サ」、左に勢至種子「サク」を蓮座上に薬研彫する。

身部、下方の刻銘

刻銘は、中央に「建武三年(1336)、丙子、三月三日、左右に各二行「梵字光明真言」を刻む。

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀一尊種子板碑(永徳元年銘)

 徳蔵寺(とくぞうじ)(東京都東村山市諏訪町1-26-3)(「元弘の碑」に向かって左側列に展示)

  三保谷村(現、埼玉県川島町)に旧在した板碑で、阿弥陀種子を主尊とする。南北朝時代後期 永徳元年(1381)の紀年銘がある。

徳蔵寺(とくぞうじ)阿弥陀一尊種子板碑 (南北朝時代後期 永徳元年 1381年、緑泥片岩、高さ 79Cm 下幅 23.5Cm

頭部山形、下に二条線。身部は一重線の輪郭を巻き、上方蓮座上に阿弥陀種子「キリーク」、下方中央に紀年銘と供養者名、左右に観無量寿経に出る光明遍照偈を刻む。

 正福寺(しょうふくじ)釈迦一尊種子板碑                       石仏と石塔-目次!

身部下方の刻銘

刻銘は、中央に「永徳元年(1381)、辛酉、十二月十六日、蔵円、禅門」、左右に「光明遍照 十方世界」、「念仏衆生 摂取不捨」と刻む。

偈(げ):「光明遍照(こうみょうへんじょう)、十方世界(じっぽうせかい)」 「念仏衆生(ねんぶつしゅじょう)、摂取不捨(せっしゅふしゃ)

[ 光明はあまねく十方世界を照らし、念仏の衆生をば摂取して捨てたまわず。]

 板碑(いたび)

*西武新宿線「東村山駅」下車、北方向へ徒歩 約16分。徳蔵寺板碑保存館の板碑群は、整理が行き届いており、ここを拝観するだけで武蔵型板碑の概観を知ることができる。ぜひ、一見をお勧めしたい。(月曜日休館、拝観料 200円)。

(撮影:平成25年3月6日)