自性院(じしょういん)下総板碑群

自性院(じしょういん)阿弥陀種子双式板碑

 自性院(じしょういん)(千葉県香取市谷中595)

   碑面に阿弥陀種子を並列に刻んだ下総型板碑で、紀年銘は不明。

自性院(じしょういん)阿弥陀種子双式板碑 (年紀不明、黒雲母片岩、高さ 74Cm 幅 58.5Cm)

門前、左手に立つ。身部は、阿弥陀種子「キリーク」を並列に刻み、各々天蓋(てんがい)と蓮座で荘厳する。刻銘は、不明。

身部中央、双式の阿弥陀種子

阿弥陀種子「キリーク」は、天蓋と蓮座で荘厳する。

身部下方

磨滅し、刻銘は不明。

自性院(じしょういん)釈迦三尊種子板碑

 自性院(じしょういん)(千葉県香取市谷中595)

   釈迦種子を上方に、下方左右に阿弥陀種子を刻んだ三尊形式の板碑で、南北朝時代末期の作品。

自性院(じしょういん)釈迦三尊種子板碑 (南北朝時代、黒雲母片岩、高さ 56Cm 幅 52.5Cm)

門内左手に立つ六基の内、左端。身部は、駒形を線刻し、上方に釈迦種子、下方左右に阿弥陀種子を並列に刻み三尊とする。

三尊種子は、上方に釈迦如来の種子「バク」、向って右下 に阿弥陀の種子「キリーク」、左にも阿弥陀の種子「キリーク」を刻む。

三尊とも天蓋(てんがい)と蓮座で荘厳する。

身部下方

中央に「口口四年二月」の刻銘がある。年号の部分は、千葉県史料によれば「康應」となっている。

康応年は二年までで、康応四年は明徳三年(1392)になる。

自性院(じしょういん)阿弥陀種子板碑

 自性院(じしょういん)(千葉県香取市谷中595)

自性院(じしょういん)阿弥陀種子板碑 (年紀不明、黒雲母片岩、高さ 75Cm 幅 41Cm)

頭部山形、下に二条線、身部は輪郭の中 阿弥陀種子を蓮台上に刻み、主尊とする。年紀は不明。

天蓋の下、蓮台上に阿弥陀種子「キリークを刻む。 頭部山形、下に二条線、身部輪郭の特長がある下総板碑

自性院(じしょういん)阿弥陀種子板碑

 自性院(じしょういん)(千葉県香取市谷中595)

自性院(じしょういん)阿弥陀種子板碑 (年紀不明、黒雲母片岩、高さ 45.5Cm 幅 48.5Cm)

頭部損傷、下に二条線、身部は輪郭の中 阿弥陀種子を蓮座上に刻み、主尊とする。年紀は不明。

自性院(じしょういん)板碑群(境内)

五基の板碑が並んで立っている。

 地福寺(じふくじ)金剛界大日一尊種子板碑                     石仏と石塔-目次!

自性院(じしょういん)(真言宗豊山派)

 板碑(いたび)

*JR成田線「大戸駅」下車、北西方向へ 約600m。

(撮影:平成25年3月12日)