妙法寺薬師堂宝篋印塔（滋賀県東近江市妙法寺町）

　妙法寺という地名になっている古寺が古にありその遺品がこの宝篋印塔。今は住民が管理している

薬師堂宝篋印塔（市指定文化財、鎌倉時代後期 永仁三年 1295年、花崗岩、高さ 約200Cm)

鎌倉時代後期の堂々とした宝篋印塔		相輪部。上から宝珠・請花・九輪・請花・伏鉢

塔身正面、舟形を彫りくぼめ定印の阿弥陀坐像を半肉彫りする。像の両脇に「永仁参年（1295）乙未、二月十九日」の紀年銘を刻む

笠は、上六段、下二段、隅飾（すみかざり）は古式を伝える馬耳状で一弧、垂直に立ち、軒とのべ造りとする

　　塔身の正面を除く三面に造立の願文が刻まれている

願文：「右志者、為過去幽霊、成仏得道、石塔一基造立之、仍当国吉田四郎次郎西円、安主、野上、雑賀、三ヶ所、寄進也」

石塔は亡き人の供養のため建立され、供養料として安土・野上・雑賀の三ヶ所の田を寄進したと刻まれている

基礎は上端二段、幅の広い枠を取り輪郭を作る。内に鎌倉様式の格狭間（こうざま）をつくる

　正寿寺（しょうじゅじ）宝篋印塔　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石仏と石塔-目次！

宝篋印塔は道路より一段高い所に安置されている（写真は背面）

宝篋印塔紀年順

清水（きよみず）磨崖 永仁四年銘宝篋印塔

宝篋印塔-紀年順-目次

＊近江鉄道「八日市」下車 東南 約3Km。バスの便あり。名神「八日市インターバス停」下車 徒歩 約10分

(撮影：平成19年10月13日、平成21年4月18日）