光林寺(こうりんじ)宝篋印塔

 光林寺(こうりんじ)(滋賀県東近江市妙法寺町)

 光林寺のある妙法寺町は永源寺から伊勢に抜ける八風(はっぷ)街道という古道に接している

光林寺宝篋印塔(鎌倉時代後期 嘉元四年 1306年、花崗岩、高さ 220Cm)

塔身正面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)
宝篋印塔は、本堂の南にある大きな墓地の中央に立っている 塔身西面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)

笠上は六段、下二段、隅飾は輪郭付の三弧で直立、内面に月輪を陽刻し八面とも梵字「ア」を陰刻する

塔身背面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来)
塔身東面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生) 手入れの行き届いた鎌倉時代後期の完存する宝篋印塔

基礎は壇上積式で、上端は二段、側面は輪郭を取り内に格狭間をつくる。格狭間内は正面のみ三茎蓮、他の三面は開蓮華をあらわす

隅飾は、三弧輪郭付で、内に蓮華座上月輪を陽刻し梵字「ア」を刻む 相輪は完存する。上から宝珠・請花・九輪・請花・伏鉢

基礎正面の三茎蓮文様(宝瓶はない)

基礎正面の右と左の束に「願主藤井行剛、嘉元二二(四)年(1306)三月廿四日」の刻銘がある

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光林寺表門

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*近江鉄道「八日市駅」の東南 約3Km。八日市駅よりバスの便がある。もしくは 名神「八日市インター バス停」下車 徒歩 約 10分。光林寺表門から北に20mくらい行くと薬師堂宝筐印塔がある。

(撮影:平成19年10月13日、平成21年4月18日)