千原神社(ちはらじんじゃ)石造宝塔

 千原神社(ちはらじんじゃ)(滋賀県野洲市井口520)

千原神社石造宝塔(市指定文化財、鎌倉時代後期 文保三年 1319年、花崗岩、高さ 152Cm)

笠は頂部に露盤、四隅に隅棟、軒下に二段の段形を刻出する
千原神社は仏法寺と隣接する。宝塔の奥の建物は仏法寺本堂 塔身首部は、無地二段の段形

塔身は、正面にのみ扉型を刻みだす

正面基礎側面、輪郭を巻き内に三茎蓮を刻出する
右側基礎側面、輪郭を巻き内に開蓮華を刻出する 相輪は、上部が欠損している

左側基礎側面、輪郭を巻き内に三茎蓮を刻出する。両側の束に「文保三(1319)四月八日」の紀年銘がある

背面基礎側面、なにも刻まれず無地となっている
三茎蓮は、茎の湾曲が強く図案化されたみたいな文様 鎌倉時代後期の作品だが、基礎のエッジが立っているのが不思議な感じ

隣接する仏法寺の宝篋印塔と同じ制作年で、鎌倉時代後期の文保三年(1319年)

 比留田 薬師寺(ひるた やくしじ)宝篋印塔                    石仏と石塔-目次!

千原神社

宝塔は鳥居の前左側に立っている。左手奥の建物は仏法寺本堂

石造宝塔紀年順  財前家墓地(ざいぜんけぼち)宝塔(国東塔)(鎌倉時代後期)  石造 宝塔-紀年順-目次

*JR野洲駅北口から近江鉄道バス あやめ浜行きに乗車「井口自治会館前バス停」下車、徒歩2分

(撮影:平成20年6月17日)