仏法寺(ぶっぽうじ)宝篋印塔

 仏法寺(ぶっぽうじ)(滋賀県野洲市井口480)

仏法寺宝篋印塔(市指定文化財、鎌倉時代後期 文保三年 1319年、花崗岩、高さ 233Cm)

塔身、月輪全体を薄く陰刻し、内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生)
石塔は、本堂(写真:左側建物)の手前左側に立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で、内部の小月輪に各面とも金剛界大日如来の種子「バン」を刻む。

塔身、月輪を薄く陰刻し、内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来) 相輪は完存し、九輪の下に美しい複弁の請花を刻出している。

基 礎

基礎は壇上積式で、上部は複弁の反花、側面は四面とも格狭間内に開蓮華文様を浮彫にする。

基礎の両側の束に「文保三年(1319)己未三月廿三日、願主左衛門尉景光」の刻銘がある。

鎌倉時代後期の文保三年(1319年)に造立された ほぼ完存する名品である。

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仏法寺本堂

参道の左側に、樹木に囲まれた宝篋印塔が見えている。

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*JR野洲駅北口から近江鉄道バス あやめ浜行きに乗車、「井口自治会館前バス停」下車 徒歩2分

(撮影:平成20年6月17日)