徳源院(とくげんいん)宝篋印塔

 徳源院(とくげんいん)(滋賀県米原市清滝288)

 上段の宝篋印塔(Noは右端からの順番)

  18.嘉吉元年(1441)銘宝篋印塔 (高数 墓)

笠は下二段、上六段、隅飾は三弧輪郭付で内に小月輪内梵字「アク」を刻む
国史跡、室町時代 嘉吉元年 1441年、石灰岩、笠上まで高 140Cm 塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿シュク)

塔身の金剛界四仏は東面が阿シュク(ウーン)、南面が宝生(タラーク)、西面が阿弥陀(キリーク)、北面が不空成就(アク)の各種子を刻んでいる

基礎上端は複弁の反花(かえりばな)、側面は輪郭を巻き内に宝瓶三茎蓮を陽刻する。格狭間はつくらない

東面(正面)両側の束に「嘉吉元年、六月廿四日」の銘文がある

相輪は後補。隅飾の梵字「アク」はこの塔のみ(他は「ア」)、三弧のいちばん下の弧が極端に小さく 退化がうかがえる

  徳源院宝篋印塔群ー下段                          徳源院宝篋印塔群ー上段目次

徳源院 上段の宝篋印塔群(18.高数 墓塔から1.氏信 墓塔)まで

墓所の雰囲気がなく、さながら宝篋印塔の歴史展示所の姿を呈している。壮観であり美しい

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*JR東海道本線「柏原駅」下車 徒歩20分

(撮影:平成20年4月15日)