新善光寺(しんぜんこうじ)宝篋印塔

 新善光寺(しんぜんこうじ)(滋賀県栗東市林256)

 平重盛の末裔である小松宗定が、平家一門の菩提を弔うため信濃 善光寺如来の分身 阿弥陀如来像を請来したのにはじまる

新善光寺宝篋印塔(鎌倉時代中期 弘安三年 1280年、花崗岩、高さ 155Cm)

塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面・キリーク:阿弥陀)
近江の在銘宝篋印塔のなかで二番目に古い弘安三年(1280)の作 塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)

笠は、下二段、上六段で、垂直に立つ隅飾は二弧無地で軒と区別せず のべ作りとする

塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦)
当初の基礎は失い、自然石で代用する 宝篋印塔は本堂手前左側の墓地に入ってすぐの所にある

塔身、蓮座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む。タラーク(宝生)を挟んで両側に刻銘がある

肉眼では見えないが、右側に「弘安三(1280)庚辰三月八日」と紀年銘を刻む

笠の隅飾(すみかざり)は二弧で垂直に立つなど古式を表す 相輪の代わりに後補の小五輪塔をつける

新善光寺の門前には ぼたん が数株植えてあり見事な花を咲かせていた

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新善光寺本堂

寺は建長五年(1253)に小松宗定により建てられた

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*JR草津線「手原駅」下車、東へ 徒歩30分

(撮影:平成20年4月29日)