高野神社 石燈籠と松源院・出庭神社の石造宝塔

 高野神社(たかのじんじゃ)石燈籠(滋賀県栗東市高野725-1)

笠 (蕨手は巻き込みの中をくぼめている)
重要美術品、鎌倉時代、花崗岩、高さ 228Cm 中台 (蓮弁の先端がはみ出す近江の地方色)

基礎は背が高く、上部は複弁の反花(かえりばな)、側面は六面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる

    *高野神社へは、JR草津線「手原駅」下車 徒歩30分。新善光寺より徒歩15分 (撮影:平成20年4月29日)

  松源院(しょうげんいん)石造宝塔(滋賀県栗東市高野724)

   高野神社の坊として天台宗総本山 より住職を派遣されていた。明治の神仏分離により境外隣地に移され、昭和20年に現在地に移築された

松源院石造宝塔(鎌倉時代後期、花崗岩、笠頂部まで高さ 217Cm)

首部は別石で高欄を刻出している
塔身は二石を合わせ、内部は空洞、三方に扉型ををつくる 基礎は四石よりなり、各面無地

相輪を失った宝塔は、代わりに層塔の塔身と宝篋印塔の笠を載せている

   *松源院には、JR草津線「手原駅」下車 徒歩30分。高野神社より徒歩1分  (撮影:平成20年4月29日)

 出庭神社(でばじんじゃ)石造宝塔(滋賀県栗東市出庭250)

出庭神社石造宝塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 300Cm)

火災にあい大破し笠・相輪は欠損している。基礎上端に平面円形で複弁の反花を刻出するのは近江ではこの一基のみで大変珍しい

宝塔は、もと近くの大乗寺にあったものを移したという。完存であれば一流の石造遺品であったといわれている

 徳生寺(とくしょうじ)宝篋印塔                         石仏と石塔-目次!

基礎側面は、輪郭を巻き内に大きな格狭間をつくっている

   *出庭神社へは、JR草津線「手原駅」下車 徒歩 約30分)

(撮影:平成20年4月29日)