西明寺(さいみょうじ)(滋賀県犬上郡甲良町池寺26)
鎌倉時代後期 元応二年(1320)の造立にかかるという町石笠塔婆で、「五十二町」の銘を刻む。
西明寺(さいみょうじ)町石笠塔婆(五十二町石) (鎌倉時代後期 元応二年 1320年、高さ 165Cm)
本堂から三重塔を経て下り専用の道を歩くと、三重塔を過ぎてすぐ左手に小五輪塔に囲まれた中央に、この町石笠塔婆が立っている。 |
町石笠塔婆は、方柱の塔身だけが当初のもので、他の場所から移されたもの。鎌倉時代後期 元応二年(1320)の造立にかかるものという。
左側面の刻銘:「元応二年(1320)・・・・」
塔身正面、最上部
梵字「ア」(胎蔵界大日)を大きく刻んでいる。
刻銘は、正面と左側面に刻み、他の二面は素面。 | 正面刻銘:「自西明寺五十二町大勧進元」 |
台 石(南北朝時代)
台石は、宝篋印塔の基礎を流用したもので、壇上積式。側面格狭間内に開蓮華と散蓮華を刻んでいる。
西明寺 蓬莱庭(ほうらいてい)石燈籠 (滋賀県犬上郡甲良町池寺26)
西明寺 蓬莱庭(ほうらいてい) 石燈籠 (室町時代、花崗岩、高さ 200Cm)
名勝庭園の中門を入ったところに立っている。八角型の石燈籠で、火袋の部分は地蔵が刻まれ、六地蔵石幢が石燈籠化したものという。 |
名勝庭園 蓬莱庭(ほうらいてい)の池の東側に配されている小さな石造宝塔
西明寺(さいみょうじ)三重塔 (国宝、鎌倉時代後期、桧皮葺、高さ 23.7m)
初層内部は四天柱があり、極彩色で極楽世界の壁画が描かれている。須弥壇には大日如来を安置する。
*新緑と紅葉の時期には、近江鉄道「尼子駅」からシャトルバスでいける。通常の時期は、きわめて不便。
(撮影:平成17年10月30日、平成19年11月24日、平成24年11月28日)