関蝉丸神社(せきせみまるじんじゃ)石燈籠

 関蝉丸神社(せきせみまるじんじゃ)(滋賀県大津市逢坂1-15-6)

  「時雨(しぐれ)燈籠」の名前で知られる六角形石燈籠。笠と竿に特色がある鎌倉時代の名品。

関蝉丸神社(せみまるじんじゃ)石燈籠 (時雨燈籠) (重要文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 257Cm)

宝珠・請花、後補で、一石からなる。
石燈籠は、本殿の向って左側(南側)に立っている。 火袋、火口一面、丸窓一面、壁面四面の構成とする。

笠は薄く、美しく反る。古風を示す蕨手(わらびて)は、巻き込みの中を深く窪め、六か所とも完存する。

火 袋

上区は二区横連子、中区は二段に分け上段が縦連子で下段は無地、下区は二区格狭間とする。

中 台

上端は薄い二段で、側面は二区、下端は単弁の蓮弁を十二葉配置する。

竿は円柱で三節をつくる。中節は大粒の連珠文で、その四方を蓮華文で飾る。特長ある竿は、本石燈籠の見所である。

竿、中節の蓮華文(れんげもん)

竿(さお)、中節の四方に蓮華文が配されている。

基 礎

六角形の基礎は、上端に平面円形の単弁蓮華文が彫られている。側面は、六面とも無地。

関 蝉丸神社

鳥居の前を京阪京津線が通る。

 月心寺(げっしんじ)(滋賀県大津市大谷町27-9)

   画家 橋本関雪の旧 別邸。

走井の井筒

月心寺に入った所にある名水。第十三代成務天王の産湯に使われたという。

 称念寺(しょうねんじ)薬師堂 石造宝塔                      石仏と石塔-目次!

月心寺庭園にある石仏

 石燈籠(いしどうろう)

*JR東海道本線「大津駅」下車 西方向へ約650m。月心寺は京阪京津線「大谷駅」下車 徒歩5分。

(撮影:平成19年12月15日、平成25年12月30日)