金剛輪寺(こんごうりんじ)(滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺873)
湖東三山(西明寺・金剛輪寺・百済寺)の一つで、聖武天皇の勅願により天平十三年(741)僧 行基が開いた天台宗の巨刹。
金剛輪寺(こんごうりんじ)地蔵石仏 (南北朝時代、花崗岩、高さ 74Cm 像高 38Cm)
石造宝塔の手前に安置されている。断面舟形の花崗岩を加工し、前面に右手に錫杖錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩坐像を厚肉彫りする。 |
地蔵石仏 下部
蓮華座の下、二区格狭間の基壇をつくる。
二重円光背を線刻、お顔は丸顔でやや大きめでメリハリもきいている。衲衣は、衣紋線がくっきりと表現されている。保存状態は、すこぶる良い。 |
金剛輪寺三重塔(重要文化財、鎌倉時代 寛元四年 1246年、桧皮葺、高さ 22.15m)
三重塔は、昭和53年に復元修理が完了した。解体修理の時、初層には旧材が用いられたが二・三層はほぼ新造。
有名な「血染めのもみじ」 後方に三重塔がそびえる。 | 地蔵石仏の奥に、鎌倉時代後期の大型宝塔が安置されている。 |
三重塔 初層内部、四天柱を設け、内に法界定印を結ぶ胎蔵界大日如来を安置する。 |
*新緑と紅葉の時期には近江鉄道「尼子駅」から門前までシャトルバスが出ている。公共交通機関はきわめて不便。
(撮影:平成19年11月24日、平成24年11月28日)