市村会所(いちむらかいしょ)宝篋印塔

 市村会所(いちむらかいしょ)宝篋印塔(滋賀県愛知郡愛荘町市)

市村会所宝篋印塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 140Cm)

塔身、蓮座上 月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)
宝篋印塔は相輪を欠失し、小型宝篋印塔の笠を載せている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀)

笠の段形は、下二段、上六段の通常型、隅飾は二弧輪郭付で内に蓮座上小月輪を陽刻し梵字「ア」を刻む

塔身、蓮座上 月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
塔身、蓮座上 月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来) 石塔は、八幡宮前広場の隅に立っている

基礎は壇上積式で、上部二段、側面は三面が三茎蓮、一面が散蓮華の近江文様を刻出している

宝篋印塔は、堂々とした塔形を示し、細部も整備された鎌倉後期の一典型である (日本石造美術辞典、川勝政太郎 著、東京堂出版)

基礎側面、一面は散蓮華二片の近江文様を刻んでいる

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八幡宮

向かって右側のお堂の前に宝篋印塔は立っている

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*近江鉄道「愛知川(えちがわ)駅」下車、近江鉄道・新幹線の線路を越え東南側へ徒歩 約5分

(撮影:平成20年6月23日)