乾徳寺(けんとくじ)宝篋印塔

 乾徳寺(けんとくじ)(滋賀県東近江市五箇荘川並町446)

乾徳寺宝篋印塔(鎌倉時代後期 永仁五年 1297年、花崗岩、高さ 112Cm)

塔身、舟形を彫りくぼめ四方仏を半肉彫りする(正面:北面)
本堂に向かって左側、墓地の北東端に石塔は立っている 塔身、舟形を彫りくぼめ四方仏を半肉彫りする(西面)

笠の段形は下二段、上六段の通常形、隅飾は三弧輪郭付で内に月輪内梵字「ア」を刻む

塔身、舟形を彫りくぼめ四方仏を半肉彫りする(背面:南面)
塔身、舟形を彫りくぼめ四方仏を半肉彫りする(東面) 相輪は欠失し、一石五輪塔と思われる空・風・火輪を載せている

基礎上端は二段、側面は四面とも輪郭を巻き、内に格狭間内三茎蓮を刻出する。格狭間の形も三茎蓮の文様もすぐれて美しい

南面基礎の束、左側に「永仁五(1297)丁酉七十三□□□□」の刻銘 南面基礎の束、右側に「右為慈父沙弥西仏」の刻銘がある

比較的小さな宝篋印塔だが隅飾を三弧にし、基礎も四面とも近江文様の三茎蓮にするなど美しく荘厳されている

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乾徳寺(けんとくじ)本堂

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*JR東海道本線「能登川駅」より近江鉄道バス 八日市駅行きバス乗車、「川並バス停」下車、南へ約600m

(撮影:平成20年6月27日)