諸木神社(もろきじんじゃ)石燈籠

 諸木神社(もろきじんじゃ)(滋賀県蒲生郡日野町北脇1095)

  鎌倉時代後期の作風を伝える石燈籠で、国の重要美術品に指定されている。

諸木神社(もろきじんじゃ)石燈籠 (重要美術品、鎌倉時代末期〜南北朝時代初期、花崗岩、高さ 181.5Cm)

宝珠・請花、一石からなり間弁のついた請花上に宝珠を載せる。
石燈籠は、本殿への石段を登った右手に立っている。 火袋、中区は、火口二面、丸窓一面、残り三面は壁面とする。

下端は水平で、両端がやや反っている。蕨手(わらびて)は小ぶりで、三か所を欠損する。

火 袋

上区は菱文や縦・横連子で丸窓面が素面。中区の壁面は、蓮座上月輪内梵字。

下区は、四面が格狭間なしに散蓮華二片、火口面の一面が格狭間、丸窓面が素面とする。

火 袋 (壁面)

中 台

上端は薄い一段で、側面は二区、下端は単弁の蓮弁を配置する。

竿(さお)は円柱とし、上中下の三節で中節は連珠文とする。細部の特徴から鎌倉時代末期〜南北朝時代初期の作品と思われる。

基 礎 ・ 基 壇

基礎上端は低い一段を作り出し、上に複弁の反花を刻出する。側面は、六面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる。

基壇は、六角形の一石よりなる。

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諸木神社(もろきじんじゃ)

 石燈籠(いしどうろう)

*近江鉄道本線 桜川駅前から近江鉄道バス 日野町・桜川線に乗車、「中在寺バス停」下車、北北東方向へ 約500m。

(撮影:平成25年12月30日)