法光寺(ほうこうじ)宝篋印塔

 法光寺(ほうこうじ)(滋賀県蒲生郡日野町大字北脇482)

法光寺宝篋印塔(町指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦二年 1327年、花崗岩、126Cm)

塔身南面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀)
本堂の手前、向かって右側の植えこみの中に宝篋印塔は立っている 塔身西面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)

段形は、下二段、上五段(通常六段)、隅飾は二弧輪郭付で内は無地。

塔身北面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)
塔身東面、金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来) 塔身「ウーン」の右に、「嘉暦二年(1327)三月十八日」の紀年名が入る

基礎、北面

基礎は壇上積式で上端は二段、北面は格狭間の内に近江孔雀文様を刻む。

基礎南面は、格狭間内に開蓮華の文様を刻む
基礎の西・東面は、格狭間内に宝瓶三茎蓮の文様を刻む 相輪は、九輪の五輪目中程から上を欠いている

鎌倉時代後期在銘の宝篋印塔は、基礎の近江文様が美しく残っており、塔身の薬研彫りも大きく雄渾に刻まれている

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法光寺 本堂

本尊の薬師如来(平安時代後期)は、国の重要文化財

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*日野町営バス 桜川線 「中在寺バス停」下車 北北東へ 約800m

(撮影:平成20年12月25日)