八幡神社(はちまんじんじゃ)宝篋印塔

 八幡神社(はちまんじんじゃ)(滋賀県蒲生郡日野町里口47)

  基礎側面に、宝瓶が全形の三茎蓮が三面、散蓮華が一面刻まれた南北朝時代の宝篋印塔

八幡神社宝篋印塔 (南北朝時代 貞治五年 1366年、花崗岩、高さ 91Cm)

塔身西面、金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)
石塔は、本殿の玉垣内、向かって右側手前に立っている 塔身北面、金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀如来)

塔身、タラーク(宝生)の左右に「奉造立宝篋印塔」「右志者・・・・・」キリーク(阿弥陀)の左右に「并法界衆生」「平等利益也」の刻銘がある

笠の段形は、下が薄く二段、上が五段で、隅飾は二弧輪郭付で内は無地

塔身東面、金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
塔身南面、金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来) 石塔は、相輪と南東面の隅飾を欠失するが、他は完存する

塔身、アク(不空成就)の左右に「貞治五季(1366)丙子十一月十五日」「願主沙弥念敬白の刻銘がある

基礎南面

基礎は壇上積式で上端は二段、側面は内に格狭間をつくり三茎蓮文様を 刻出する。宝瓶は全形で、三茎蓮は開蓮ですべて上向きの対象形

基礎西面、宝瓶が全形で、左右の蓮華が上下向きに配される
現高 91Cmで、完全な形の高さは約150Cm、五尺塔として造られた 基礎東面、宝瓶が全形で、左右の蓮華が下向きの対称形

基礎北面

散蓮華は二片からなり、左側 上向き、右側 下向きに配置する

 摂取院(せっしゅいん)宝篋印塔                            石仏と石塔-目次!

八幡神社 拝殿

宝篋印塔紀年銘順  誓善寺(せいぜんじ)宝篋印塔(南北朝時代)  宝篋印塔-紀年順-目次

*近江鉄道 「日野駅」下車、東方向へ約800m

(撮影:平成21年3月11日)