原(はら)共同墓地宝篋印塔

 原(はら)共同墓地宝篋印塔(滋賀県蒲生郡日野町原)

原共同墓地宝篋印塔(南北朝時代末期 明徳元年 1390年、花崗岩、高さ 62.3Cm)

塔身、金剛界四仏の種子を刻む(正面:キリーク、北面:アク)
宝篋印塔は、原共同墓地の奥、高い所に二基西面して立っている 塔身、金剛界四仏の種子を刻む(東面、ウーン:阿閦如来)

現在の高さが62.3Cmで、当初の高さが約92Cmになり、三尺塔としてつくられた

笠の段形は、下二段、上五段、隅飾は三弧輪郭付で内に月輪を陽刻し梵字を刻む。三尺塔の隅飾三弧は仲明寺の左塔を含め珍しい

基礎は壇上積式で、上端二段、三面に格狭間宝瓶三茎蓮を刻む
基礎背面は、格狭間内に開蓮華を刻む 相輪は欠損し、五輪塔の風・空輪をのせている

塔身正面

塔身正面のキリークの両側と北面のアクの両側に刻銘がある

正面の刻銘:「道円禅師」「法心禅尼」、北面の刻銘:「明徳元年(1390)」「八月廿五日」

   原共同墓地宝篋印塔残欠(基礎)

宝篋印塔残欠基礎(南北朝時代末期、花崗岩、高さ 23.8Cm)、上端は複弁反花、側面は格狭間内に宝瓶三茎蓮一面・開蓮華三面を刻む

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原共同墓地の上方に立つ宝篋印塔

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*近江鉄道 桜川駅前より 日野町営バス桜川線乗車、「原バス停」下車 南南東方向へ 約700m

(撮影:平成21年3月11日)