河桁御河辺神社(かわけたみかべじんじゃ)(滋賀県東近江市神田町379)
石燈籠は六角型で、洗練された美しさを見せる。基礎側面に近江文様の三茎蓮・孔雀文様をもつ名作
河桁御河辺神社石燈籠(重要文化財、鎌倉時代後期 延慶四年 1311年、花崗岩、高さ 230.6Cm)
形のいい宝珠・請花で、宝珠は紐状の火焔を刻み出す | ||
石燈籠は、本殿玉垣内の向かって右側に立っている | 笠は、蕨手(わらびて)の先端を巻き込み、穴を貫通する |
火袋が破損し、金属製の枠がはめられているが、宝珠から基礎に至るまで当初のもの。鎌倉時代後期を代表する在銘の逸品
火袋は、各面の上に二連の連子窓、下に格狭間を刻み、中央部は方形の火入れが二面、丸窓が三面、残る一面に刻銘がある
刻銘:「延慶二二(四)年辛亥卯月十八日造立之、願主沙門僧聖円」
中台の側面は、各面を二区に分け各々内に格狭間を入れる。下は、単弁の蓮華を彫り間弁を入れる
竿(さお)は三節とも深く彫られた連珠文で、中節には上下に紐飾りをつけ、四方中央部の上下に珠を各一個を配置し十字形にする |
基礎上部は単弁の反花が彫られる。側面は低い檀上積式とし、宝瓶三茎蓮一面、孔雀二面、獅子三面を刻む
基礎、獅子(左)と宝瓶三茎蓮文様(右)
河桁御河辺(かわけたみかべ)神社
*近江鉄道 八日市駅前より、東近江市コミュニティバス(ちょことバス)愛東北循環線に乗車、「御河辺神社前バス停」下車 すぐ
(撮影:平成20年12月30日、平成21年4月18日)