法森寺(ほうしんじ)(滋賀県東近江市平林町608)
もと同じ町内にある和田神社にあったもので、保存の為 法森寺に移された。文保年間(1317~9)在銘で貴重な作品
法森寺 石燈籠(旧 町指定文化財、鎌倉時代後期 文保年間 1317~9年、花崗岩、高さ 201Cm)
宝珠は請花がなく、形のよいカーブを描いている | ||
六角型の石燈籠は、門を入って左側の境内に立っている | 火袋は、地蔵一面、火口二面、丸窓一面、壁面二面で、壁面に刻銘がある |
笠
蕨手(わらびて)が美しく立ちあがり、巻きこみの円は貫通されている
中 台
平面が円形で、側面は六区に分けられる。下端に美しい単弁の蓮弁が刻まれている
竿は、三節とも連珠文を巻いている。笠の蕨手に一部欠損があるが、鎌倉時代後期の在銘で、独創的な点が多い美しい石燈籠だ。 |
基 礎
上端は単弁反花、側面は六面とも輪郭を巻き格狭間をつくる
火袋、舟形を彫りくぼめ右手錫杖・左手宝珠の地蔵菩薩を刻む | 火袋の壁面に「文保(1317~9)、三月口日、願主・・蓮」の刻銘がある |
火袋の地蔵菩薩が刻まれている面と火口二面の計三面の下部は、一区で内に格狭間をつくる
法森寺 (ほうしんじ)
*近江鉄道本線「桜川駅」下車、東方向へ 約3Km。物件、場所は 田島友実 様に教えて頂いた。
(撮影:平成22年11月5日)