羽田神社(はねだじんじゃ)石燈籠

 羽田神社(はねだじんじゃ)(滋賀県東近江市上羽田町2257)

  燈籠は鎌倉時代後期 正応元年(1288)の紀年名があるばかりでなく、燈籠を寄進した内容から中世の信仰資料としても貴重

羽田神社石燈籠(市指定文化財、鎌倉時代後期 正応元年 1288年、花崗岩)

形のいい宝珠だが、別物で当初のものではないが鎌倉様式を示す
六角形の石燈籠は、本殿に向かって右手手前に置かれている 火袋は後補で、近年まで木製火袋が代用されていた

笠は、蕨手(わらびて)が美しく立ち上がっている

中台の側面は、無地で、下端に単弁の蓮華を彫りだす

竿(さお)は三節とも連珠文で、紐飾りをつけた中節を挟んで大きく刻銘を刻む。鎌倉時代後期 正応元年(1288)の紀年名がある

刻銘は、正応元年(1288)沙弥行道が父母成仏の為、経法師と燈籠の炉油料として田一段半と畠一段をそえて、牛頭天王社の宝前に燈籠を寄進した(現地説明板)

    正応元、八月八日 炉油料、畠一段、為父母
刻銘:                   中節の連珠文
年戊子、大願主、経法師代、田一段半、沙弥行道、成仏也

基礎上部は単弁の反花が彫られ、側面は六面とも無地

羽田神社 本殿

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羽田神社(はねだじんじゃ)拝殿

 石燈籠(いしどうろう)

*近江鉄道 八日市駅前より、東近江市コミュニティバス(ちょことバス)羽田蒲生線に乗車、「羽田神社バス停」下車 すぐ

(撮影:平成21年4月18日)