廓信寺(かくしんじ)(埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-15-22)
阿弥陀種子を主尊とし、脇侍の位置に六字名号を刻んだ美しい板碑で、鎌倉時代後期 元亨四年(1324)の紀年銘がある。
廓信寺 阿弥陀 種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代後期 元亨四年 1324年、緑泥片岩、高さ 125Cm 下幅 38Cm) |
本堂前、収納庫に安置されている。身部は、上方に阿弥陀種子、下方は中央に紀年銘、左右に各々「南無阿弥陀佛」の六字名号を刻む。
板碑 頭部
頭部山形、下に二段の切込、身部の輪郭はない。
身部、蓮座上に阿弥陀種子「キリーク」。薬研彫が美しい。 | 刻銘:「元亨二二(四)年(1324)、甲子、五月四日」 |
身部下方の刻銘
刻銘は、中央に「元亨二二(四)年(1324)、甲子、五月四日」、左右に「南無阿弥陀佛」の六字名号を各々蓮華座上に刻む。
収納庫に納められている石造遺品
阿弥陀三尊種子板碑、月輪内に阿弥陀三尊の種子を刻む。 | 小泉蘭斎墓碑(市指定文化財、明治十年 1877年) |
小泉蘭斎は明治時代の教育者で、墓碑背面に蘭斎の事暦が刻まれ、浦和の近代教育の歴史を知る資料となっている。
板碑・小泉蘭斎墓碑 収納庫
廓信寺(かくしんじ) (浄土宗)
本尊は 、阿弥陀如来坐像(県指定文化財、鎌倉時代)
*JR京浜東北線 「北浦和駅」下車 北西方向へ徒歩 約400m。
(撮影:平成25年3月8日)