正覚寺(しょうがくじ)(埼玉県行田市野1245)
阿弥陀三尊の種子を正面に刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 建長二年(1250)銘の紀年銘がある。
正覚寺墓地 阿弥陀三尊種子板碑 (鎌倉時代中期 建長二年 1250年、緑泥片岩、地上高 130Cm)
上、最初の写真、板碑の後方に写っているのが正覚寺。板碑は、上方に阿弥陀三尊の種子、下方に紀年銘を刻む。 |
板碑 上部
頭部山形、下に二段の切込をつくり、身部は摩耗が激しいが輪郭を巻いている
三尊とも蓮華座を刻まず、直接、ほぼ同じ大きさで、上方に阿弥陀の種子「キリーク」、下方に観音の種子「サ」、勢至の種子「サク」を刻む |
阿弥陀如来の種子は上方中央、観音菩薩の種子「サ」は下方向かって右、勢至菩薩の種子「サク」は下方左に薬研彫される
下方中央に「建長二年(1250)九・・・・・」の紀年銘、向かって右に「大才」、左に「口八」の刻銘がある |
板碑、下方の刻銘
正覚寺墓地 弘安四年銘 板碑残欠
正覚寺 板碑残欠(鎌倉時代中期 弘安四年 1281年、緑泥片岩、高さ 40Cm)
蓮華座の下方中央に「弘安四年(1281)六月日」の紀年銘がある
正覚寺 本堂
正覚寺は、墓地の北 約100mの所に建つ天台宗の寺院
*JR高崎線 「吹上駅」下車、東方向へ 約3.5Km。尚、JR行田駅前の観光案内所では、市の無料レンタサイクルが利用できる。レンタサイクルを利用するのが便利。
(撮影:平成22年4月10日)