正覚寺墓地(しょうがくじぼち)十三仏石碑

 正覚寺(しょうがくじ)(埼玉県行田市野1245)

  江戸時代中期 明和二年(1765)の作品。彫刻が美しい十三仏中の傑作。

正覚寺墓地十三仏石碑 (江戸時代中期 明和二年 1765年、花崗岩、高さ 145Cm)

台石の上に、上部を丸めた長方形の石の前面を三段にして、来迎図式の十三仏を厚肉彫りする。彫刻は、優雅で美しい。

正覚寺墓地は、正覚寺の南 約100mの場所にある。

十三仏石碑 上段

上段は、五体が高低に配される。五体は蓮華座の上に立ち、蓮華座の下には飛雲が刻まれる

十三仏石碑 中段

中段も五体が高低に配されている。五体は厚肉に美しく刻まれ、蓮華座の下に飛雲を刻む

十三仏石碑 下段

下段は三体が並列に配される。三体の蓮華座下に飛雲が刻まれ、向かって右端に不動明王立像を刻む

石碑、向かって左面 石碑、向かって右面

向かって右面は、「願以此功徳、普及於一切、我等与衆生、皆共成佛道」の法華経四句の偈を中心に刻み、

左右に「明和二(1765)乙酉歳正月吉日、武刕忍領野村、清滝山福照院正覚寺十世現住舜山代」を刻む

左面には、本願主、次願主、世話人の名前が多数刻まれている。

石碑、向かって左面に刻まれた本願主の名前

 正覚寺墓地(しょうがくじぼち)阿弥陀三尊種子板碑              石仏と石塔-目次!

正覚寺 宝篋印塔残欠(境内)

塔身は、金剛界四仏の種子、最下の基礎は月輪内に阿弥陀三尊の種子が刻まれ、室町時代中期の「文明」年号がある

 石  碑(せきひ)

*JR高崎線 「吹上駅」下車、東方向へ 約3.5Km。尚、JR行田駅前の観光案内所では、市の無料レンタサイクルが利用できて便利。

(撮影:平成22年4月10日)