福田馬頭観音(ふくだばとうかんのん)[埼玉県比企郡滑川町(なめがわまち)福田1205]
阿弥陀三尊種子を刻んだ板碑で、残念ながら紀年銘は確認されていない。主尊の上に天蓋、身部最下方に一対の花瓶が刻まれている。
福田馬頭観音 阿弥陀三尊種子板碑 (南北朝時代、緑泥片岩、高さ 326Cm 下幅 65Cm 厚さ 8Cm)
福田馬頭観音堂の背後に立つ。頭部山形、下に二条線、身部は阿弥陀三尊の種子、下方中央の紀年銘、左右の宝瓶は摩耗が激しい。 |
板碑 頭部
頭部山形は低く、下に二条線、身部は一重線の輪郭を巻く。輪郭内最上部に天蓋を刻むが、摩耗の為良く見えない。
身部、蓮華座上に阿弥陀三尊の種子を刻む。 | 身部下方、中央に紀年銘、最下方に一対の花瓶。 |
三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻み阿弥陀三尊とする。
身部、下方
中央に「貞治(1362~68)」?らしき文字、下方一対の花瓶は花の部分が良く残る。
身部下方の刻銘が摩耗しているが、南北朝期の作品と思われる | 下方中央の刻銘:「貞治(1362~68)」らしき文字。 |
福田馬頭観音堂の裏手に立つ二基の板碑
福田馬頭観音(ふくだばとうかんのん) 阿弥陀三尊種子板碑
(町指定文化財、鎌倉時代中期 建長三年 1251年、緑泥片岩、高さ 167Cm 下幅 75Cm 厚さ 9.5Cm)
*東武東上線 森林公園駅北口 から国際十王交通バス 立正大学行き、又は森林公園西口経由熊谷駅行きバスに乗車、「観音様バス停」下車 西方向へ徒歩 約100m。
(撮影:平成24年11月11日)