宝積寺(ほうしゃくじ)阿弥陀三尊種子断碑

 宝積寺(ほうしゃくじ)(埼玉県さいたま市見沼区深作3-38-1)

   板碑上方を決失するが阿弥陀三尊種子を主尊とする板碑で、鎌倉時代後期 正和四年(1315)の紀年銘がある。

宝積寺(ほうしゃくじ)阿弥陀三尊種子断碑(鎌倉時代後期 正和四年 1315年、緑泥片岩、高さ 85Cm 下幅 35Cm)
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境内参道右手、板碑群中央に立つ。板碑上方を欠失、身部は阿弥陀三尊種子を蓮座上に、下方に紀年銘、光明真言を刻む。

断碑上部、阿弥陀三尊種子

上方 阿弥陀種子「キリーク」の上半を欠失、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を蓮座上に刻む。

身部下方、刻銘全文 刻銘:「正和四年(1315)

刻銘は、中央に「正和四年(1315)、大才、乙卯、七月廿日」、左右に各二行「梵字光明真言」を刻む。

光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」

身部 下方

身部は一重線の輪郭を巻き、刻銘は摩耗が進んでいる。

宝積寺(ほうしゃくじ)阿弥陀三尊種子板碑

 宝積寺(ほうしゃくじ)(埼玉県さいたま市見沼区深作3-38-1)

  板碑群中 紀年銘が一番新しい板碑で、室町時代中期 長禄二年(1458)の在銘碑。

宝積寺(ほうしゃくじ)阿弥陀三尊種子板碑(室町時代中期 長禄二年 1458年、緑泥片岩、高さ 45Cm 下幅 20Cm)
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板碑群中、向って左端。頭部山形を欠損、身部の輪郭はなく、上方に阿弥陀三尊種子、下方中央に供養者名、左右に紀年銘を刻む。

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を蓮座上に刻む。

身部下方の刻銘

中央に「妙秀禅尼」、左右に「長禄二年(1458)、戊寅」「二月二日」と刻む。

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宝積寺(ほうしゃくじ)板碑群

境内参道右手に八基の板碑が立っている。

 板碑(いたび)

*JR東北本線 東大宮駅前から国際興業バス 「さいたま東営業所」行きバスに乗車、「深作中バス停」下車、北方向へ 約70m。

(撮影:平成25年3月10日)