真福寺(しんぷくじ)永和二年銘 名号板碑

 真福寺(しんぷくじ)(埼玉県さいたま市北区今羽町106)

   当寺を起立した「元阿」和尚の名を刻む板碑で、南北朝時代後期 永和二年(1376)に造立された。

真福寺 六字名号板碑(市指定文化財、南北朝時代後期 永和二年 1376年、緑泥片岩、高さ 116Cm 下幅 33Cm)

境内墓地入口の板碑群中、右端に立つ。身部は、中央に「南無阿弥陀佛」の六字名号を蓮華座上に、下方左右に紀年銘と造立者名を刻む。

板碑 頭部

頭部山形、下に二段の切込、額部はなく、身部に一重線の輪郭を巻く。

刻銘:「南無阿弥陀佛 刻銘:「永和二年(1376)

身部は、蓮華座上に「南無阿弥陀佛」の六字名号、下部向って右に「永和二年(1376)、丙辰、八月十九日」の紀年銘を刻む。

身部、下方左右の刻銘

下部向って右に「永和二年(1376)、丙辰、八月十九日」の紀年銘、左に「元阿弥陀佛」と造立者名を刻む。

現地説明板によれば、「新編武蔵風土記稿」に「此寺往古時宗にて元阿覚円和尚の起立なりしと云、元阿が碑境内にあり、

永和二年八月十九日元阿弥陀仏と彫れり、・・・・・・・・・当寺第六世諦誉義全のとき今の宗旨に改めりと云・・・」の記載があ

り、当時は時宗で第六世義全の時 浄土宗に改宗したとの「新編武蔵風土記稿」の記事は、寺伝と一致するとある。口口

刻銘:「元阿弥陀佛」 刻銘:「永和二年(1376)、丙辰、八月十九日」

真福寺(しんぷくじ) 板碑群

向って右から五基のうち、二基目(文永五年銘)を除く四基が市の文化財に指定されている。

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真福寺(しんぷくじ)本堂 (浄土宗)

創建当時は、時宗の寺院であった。

 板碑(いたび)

*埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル) 「今羽(こんぱ)駅」下車、北方向へ徒歩 約5分。

(撮影:平成24年11月13日)