真福寺(しんぷくじ)文永五年銘 断碑

 真福寺(しんぷくじ)(埼玉県さいたま市北区今羽町106)

   板碑は、中央で分断され下方が残る。真福寺板碑群のなかで最も古い鎌倉時代中期 文永五年(1268)の紀年銘がある。

真福寺 阿弥陀一尊種子断碑(鎌倉時代中期 文永五年 1268年、緑泥片岩、高さ 93Cm 下幅 44Cm)

板碑は、上方を欠失する。下方に観無量寿経に出る偈(げ)、と「文永五年(1268)」の紀年銘を刻む。

主尊は、観無量寿経の偈から推測して、阿弥陀如来の種子「キリーク」が蓮華座上に刻まれていたと思われる。

観無量寿経に出る偈(げ)

偈(げ):明遍照(こうみょうへんじょう)、十方世界(じっぽうせかい)」「念仏衆生(ねんぶつしゅじょう)、摂取不(せっしゅふしゃ)

[ 光明はあまねく十方世界を照らし、念仏の衆生をば摂取して捨てたまわず。]

身部下方文永五年(1268)の紀年銘がある。 刻銘:「文永五年(1268)、戊辰、正月廿一日」

尚、本板碑は「新編武蔵風土記稿」に文永五年の古碑として記載されている。

 真福寺(しんぷくじ)板碑群 (埼玉県さいたま市北区今羽町106)

真福寺(しんぷくじ)板碑群

主要五基の他、破損した板碑が置かれている。

 真福寺(しんぷくじ)嘉暦四年銘 阿弥陀三尊種子断碑

阿弥陀三尊種子断碑(鎌倉時代後期、高さ 44Cm 幅 32Cm) 刻銘:「嘉暦二二(四)(1329)、十一月 日」

板碑は、上半を欠失する。阿弥陀三尊の内、両脇侍の種子 観音(サ)・勢至(サク)が残り、蓮華座上月輪内に刻まれている。

 法願寺(ほうがんじ)阿弥陀三尊種子板碑                         石仏と石塔-目次!

真福寺(しんぷくじ) 板碑群

向って右から二基目が本板碑で、右側五基のうち、本板碑を除く四基が市の文化財に指定されている。

 板碑(いたび)

*埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル) 「今羽(こんぱ)駅」下車、北方向へ徒歩 約5分。

(撮影:平成24年11月13日)