真福寺(しんぷくじ)文明十六年銘 名号板碑

 真福寺(しんぷくじ)(埼玉県さいたま市北区今羽町106)

   真福寺の名号板碑 三基のなかで最も新しい紀年銘、室町時代中期 文明十六年(1484)銘を有する板碑。

真福寺 六字名号板碑(市指定文化財、室町時代中期 文明十六年 1484年、緑泥片岩、高さ 91Cm 下幅 38Cm)

板碑群中、向って右から四基目の板碑。身部に「南無阿弥陀佛」の六字名号を蓮華座上に、下方 左右に紀年銘と造立者名を刻む。

板碑 頭部

頭部山形と二条線部を損傷する。身部の輪郭はない。

刻銘:「南無阿弥陀佛 刻銘:「文明十六年(1484)

身部は、蓮華座上に「南無阿弥陀佛」の六字名号、下部向って左に「文明十六年(1484)、甲辰、二月吉日、敬白の紀年銘を刻む。

身部、下方左右の刻銘

下部向って右に「逆修 重阿弥陀佛」の造立者名、左に「文明十六年(1484)、甲辰、二月吉日、敬白の紀年銘を刻む。

阿号を持つ時宗の僧 「重阿弥陀佛」の逆修供養として造立されている。

刻銘:「文明十六年(1484)、甲辰、二月吉日、敬白 刻銘:「逆修 重阿弥陀佛」

尚、本板碑は「新編武蔵風土記稿」に文明十六年 逆修 重阿弥陀佛の古碑として記載されている。

 真福寺(しんぷくじ)阿弥陀三尊種子板碑                      石仏と石塔-目次!

真福寺(しんぷくじ) 板碑群、三基の名号板碑

写真左端が本板碑で、三基の六字名号板碑は、すべて市の文化財に指定されている。

 板碑(いたび)

*埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル) 「今羽(こんぱ)駅」下車、北方向へ徒歩 約5分。

(撮影:平成24年11月13日)