善応寺(ぜんのうじ)(埼玉県加須市騎西1156)
阿弥陀如来の種子を正面に刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 仁治三年(1242)銘の板碑
善応寺 阿弥陀一尊種子板碑 (鎌倉時代中期 仁治三年 1242年、緑泥片岩、高さ 245Cm)
門を入って参道正面、樹木の間に立っている。武蔵型板碑としては、背が高く幅が狭い。鎌倉時代中期 仁治三年(1242)銘の板碑 |
板碑 上部
頭部山形で背が低く、古様を示す。下に二段の切込をつくり、塔身は一重線の輪郭を巻く
蓮華座上月輪内に、阿弥陀の種子「キリーク」を大きく薬研彫する。下方中央に「仁治三年(1242)」の紀年銘、両側に偈を刻む |
板碑、下方の刻銘
中央に「仁治三年(1242)壬寅十二月六日」の紀年銘、左右に浄土教古徳之偈を刻む
偈(げ):「十方三世仏(じっぽうさんぜぶつ)、一切諸菩薩(いっさいしょぼさつ)」「八万諸聖教(はちまんしょしょうぎょう)、皆是阿弥陀(かいぜあみだ)」
[ 十方三世の御仏、一切の諸菩薩、八万の諸聖教は、みなこれ阿弥陀 也 ]
善 応 寺 (ぜんのうじ)
*東武伊勢崎線 加須(かぞ)駅前から朝日バス 鴻巣駅・免許センター行きバスに乗車、「騎西2丁目バス停」下車 、西北西方向へ 約300m。
(撮影:平成22年4月9日)