勝福寺墓地(しょうふくじぼち)(埼玉県川越市寺尾640)
阿弥陀三尊種子を刻んだ板碑で、武蔵型板碑 早期の特長を持つ。鎌倉時代中期 建長三年(1251)の紀年銘がある。
勝福寺墓地阿弥陀三尊種子板碑(鎌倉時代中期 建長三年 1251年、緑泥片岩、高さ 167Cm 下幅 70Cm)
勝福寺墓地入口内、右手に立つ。頭部山形は高く尖り、身部は阿弥陀三尊種子を薬研彫する。下方に「建長三年(1251)」の紀年銘を刻む。 |
板碑 頭部
頭部は鋭利感のある山形、下に二段の切込、額部は薄く突出する。身部の輪郭はない。
身部上方、蓮華座なしに阿弥陀三尊を種子で刻む | 刻銘:「建長三年(1251)、辛亥、三月十八日」 |
三尊種子は、上に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左下に勢至菩薩の種子「サク」を薬研彫する。
身部下方の刻銘
中央に「建長三年(1251)、辛亥、三月十八日」と刻む。その左側にも刻銘が見える(七日の文字は鮮明)。
頭部山形の上二辺が削り込まれ、鋭利感が増している。 | 板碑、側・背面、厚さ 14Cmで重量感があり、下端は埋まる。 |
勝福寺墓地(しょうふくじぼち)阿弥陀三尊種子断碑 石仏と石塔-目次!
勝福寺墓地(しょうふくじぼち)板碑群
建長の板碑の対面に、三基の板碑が立っている。
*東武東上線 、「新河岸駅」下車、東南方向へ徒歩 約16分。
(撮影:平成25年3月5日)